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立山杉とは

富山県の県木はタテヤマスギ。

タテヤマスギはヒノキ目・スギ科に分類される常緑高木で寒さや雪に強いという特徴を持つ。天に向かって伸びる姿は、たくましい生命力を感じさせる。

タテヤマスギ巨木ガイドより

タテヤマスギとは

 北アルプス北部に位置する劔岳、立山を中心に天然分布しているスギをタテヤマスギと呼んでいます。この地方は日本で一番スギの天然分布が豊富で、垂直分布の最高標高(2070m)を記録しています。胸高周囲6mを超えるタテヤマスギの巨木147本が、10万年前に立山火山の噴火で形成された美女平・弥陀ヶ原溶岩台地(標高1000m~1600m)に生育しています。これらのタテヤマスギの中で、周囲長8mを超える巨木は樹齢2000年を超えるであろうことが最近の調査で明らかになりました。これらの巨木は、積雪深4m超える豪雪に耐え、これまで人目に触れることもなくひっそりと生き延びてきたスギ達です。

 平成22年4月24日NHKで放映された「さわやか自然百景」で厳冬期におけるタテヤマスギ巨木の姿や生態の一部が紹介され、多くの人々がその存在を知ることになりました。しかし、これらの巨木に通じる歩道は十分整備されておらず、巨木について詳しく紹介できる体制も整っていません。平成22年4月に設立された立山スギガイド協会では、これまで知られることがなかった、スギに関する最新の知見をもとに、タテヤマスギ巨木の姿やその成立過程、スギの生態、タテヤマの自然について多くの方に知っていただくためにタテヤマスギ巨木ガイドを計画しました。タテヤマスギと日本人との関わりも古く、樹齢900年と推定される巨木が奈良時代(1282±20年前)に伐採された切り株も発見されています。

 巨木と出会うと、人はこれまで辿ってきた自分の人生と巨木の歴史を重ね合わせ、思いを巡らせます。巨木と交わす想いも人それぞれです。多くの人が巨木と出会って大きな感動を得ることができれば幸いです。すばらしい立山の自然を満喫ください。

富山県の代表的なスギ品種。
①富山県東部(中新川郡、下新川郡)一帯に自生するスギの系統。耐雪、耐寒性に優れています。
②富山県の採種園で地域優良個体の交配により産出された種により育苗されたスギをタテヤマスギと呼びます。
参考:ボカスギ

北アルプスの山岳路より

http://www.bekkoame.ne.jp/~greenrv/guide843.htm
■立山一帯はタテヤマスギの巨木が高密度で生育し、原生林が残る貴重な自然地域であることが、富山森林管理署の生育調査で分かった。幹周り6m以上の巨木は124本。うち9m以上は7本。H12年林野庁の「森の巨人たち百選」に選ばれた9.4mを上回る超巨木も3本あり。調査は美女平~下ノ小平までの約200ha、枯死した木を除く幹の周囲6m以上が対象。8~9mは14本、7~8mは31本、6~7mは72本あり、最大は9.9m。2003年4~5月の残雪期にGPSを使い、緯度と経度を基に124本の樹木一本一本の情報を地図上に反映。現在、富山医薬大医学部加藤輝隆講師が調査で回収したサンプルから順次、樹齢の分析を進めており、少なくとも700~800年経過しているタテヤマスギを確認した。世界遺産に登録されている屋久島のヤクスギは島の約2割を占める約1.7万haに幹周り10m超の巨木が5本あるものの、6mを超すものは28本しかなく、立山一帯のタテヤマスギの密度と数は目を見張るものがある。モニタリング調査など25五年にわたり立山を見守る元県立大短期大学部長の折谷隆志さんは「調査は50年、100年後まで保護していく上で欠かせないタテヤマスギの戸籍帳簿、貴重な第一歩」と話す。剱岳の登山基地・馬場島から東方向へ約3km入った地点では幹周り約12mもある県内最大級のタテヤマスギが見つかり、山岳・植物関係者らの関心も高まっている。調査結果は2003年度中にまとめ発表予定。

山岳科学総合研究所ニュースレター第11号より

https://soar-ir.shinshu-u.ac.jp/dspace/bitstream/10091/1536/1/011.pdf
立山の弥陀ヶ原をおおって広く分布するタテヤマスギ
の立派な森(写真7)も、10万年前の火砕流の噴出の影
響によって成立したとみることができる。弥陀ヶ原は海
抜973m の美女
平から室堂にか
けて広がる、溶
結凝灰岩のなだ
らかな台地で、
途中の森林限界
までは道路の両
側は、ほとんど
がタテヤマスギ
の原生林である。
標高からみると、本来の植生はブナ林であるが、ブナが
現れるのはブナ坂などごく一部分に限られているから、
タテヤマスギが優占しているのはやはり異常である。
タテヤマスギと一緒に生えている樹木をみると、キタ
ゴヨウやネズコ、コメツガなど、岩塊斜面や岩角地を本
拠地とするものが多く、タテヤマスギもやはりそういっ
た性格の樹木だろうと判断できる。つまりタテヤマスギ
の森はいわゆる地形的極相の森林であるといえよう。
地形・地質から植生を見る研究者はきわめて少ない
が、ここで紹介したように、これまでとは違った、新し
い研究成果が得られる可能性を秘めている。地生態学に
関心を持っていただき、研究に参加していただければ幸
いである。
写真7 タテヤマスギの森

立山杉に関するHPリンク集

雪の立山 巨樹の森:NHK放送:

  • 2010年5月14日(金)20:00~20:43

ニュース富山人. 新事実!立山杉の樹齢:NHK放送

NHK特集「巨樹が眠る神秘の森」

放送日: 2010年5月14日(金)
放送時間:午後8:00~午後8:45(45分)

▽立山・美女平に広がるタテヤマスギの森。幹周り6mを超えるものが147本、幹や枝は大きく曲がり、スギとは思えない迫力です。千年の時を生きる巨樹の魅力に迫ります。

▽北アルプス・立山の中腹に位置する美女平(標高千m)。冬は積雪4m、氷点下10度を下回る地に豊かな森が広がっています。圧倒的な存在感をみせるのは幹周り6mを超える「タテヤマスギ」の巨樹。その数147本、樹齢は古いもので千年と言われています。豪雪に耐えてきたため幹や枝は大きく曲がり、スギとは思えない迫力に。登山家の田部井淳子さんと内多キャスターが美女平の森を訪ね、生命力あふれる巨樹の魅力に迫ります。

田部井淳子, 【キャスター】内多勝康

立山杉の一万年

講師 安田喜憲 氏
  国際日本文化研究センター教授
http://www.nihonkaigaku.org/03f/i030809/yasuda/yasuda.html

富山県を代表する主なスギは3種類あります。

http://www.toyamakitosumai.net/event/faq/t-tree/t-tree06.htm

ストレス社会を乗り切るため~お役に立てるか県木タテヤマスギ~

 
薬事研究所・松永孝之/木材試験場・高橋理平

 http://www.pref.toyama.jp/branches/1133/derukui/vol200003/34.htm

5 樹木の効用
  このストレスの多い社会で心身をリラックスさせる方法の一つに森林浴があります。これは、歩くことや自然に触れることによりリラックスできると同時に、樹木の出す精油を含むフィトンチッド5)が森林内に漂っており、これが体に良いように作用するとされています。例えば、脳や神経に作用して精神を落ち着かせる、アレルギー性喘息に良いということなどが言われています。本県は、美しい自然に恵まれており、自然に親しむ機会は十分あります。胃潰瘍の原因の一つにストレスがありますが、自然に触れることにより心身がリラックスできると同時に、樹木成分を嗅いで良し、飲んで良しということになればこの研究も報われるのですが。

  なお、これらの成果は薬事研究所及び木材試験場の研究員並びに企業の研究員との共同研究により得られたものです。

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